水谷清孝 氏【YAMAHA FACTORY RACING TEAM・テクニカルアドバイザー】

水谷清孝 氏【YAMAHA FACTORY RACING TEAM・テクニカルアドバイザー】

リアタイヤが回ってしまって困っていた頃、西村コーティングさんにビードストッパー塗装を施してもらって問題が解決したときは驚きでした。たしか2005年からだったと思います。

タイヤが回る現象は、8耐など高温のときほど起きましたね。リアの場合、2~3cmくらいズレてもライダーの体感的にはさほど問題なさそうでしたが、それが何10cmにもなると相当で、バランスウエイトが取れてしまったようになります。場合によってはバランスウエイトなしよりもアンバランスになって、リアが激しく跳ねるような症状が出る。フロントの場合は、振動です。特にハードブレーキングが多いサーキットで出やすかったですね。

トップスピードやコーナリングがそう変わらなくても、年々ラップタイムが速くなってきています。これはJSB1000ばかりではなく、MotoGPでもです。MotoGPは990ccから800ccになって明らかいパワーは下がった(トップスピードが下がった)のにラップタイムは同等以上になっています。コーナリングスピードは慣性力の限界があるので、そう上がらない。つまりブレーキングでタイムを削っている。ですから、より短い時間で減速することが勝負になり、そうしていたらフロントタイヤが回ってしまったというわけです。

ビードストッパー塗装を施してからは、前後とも全然回っていません。現在はYAMAHA FACTORY RACING TEAMだけでなくSP忠男や森の熊さんチームなど、ヤマハ系サテライトチームはすべて使わせてもらっています。タイヤが回るという不安要素を取り除くことで、マシンの開発やセッティングが非常にしやすくなりますから、ヤマハとしては大助かりです(YAMAHA FACTORY RACING TEAM、SP忠男、森の熊さんチームの3チームのマシンには西村コーティングのステッカーが貼ってあります)。

また、ホイール全体のダイヤモンドコートの強さも驚きです。レースでは、頻繁にタイヤの脱着を行います。テストではそれこそ走行毎にタイヤを交換します。タイヤ交換ではタイヤチェンジャーなどを使うのですが、それまでの塗装だとパリッと塗装がはがれてしまうことが普通だったんです。レースではバランスウエイトの上にガムテー無を貼るんですが、これを剥がすときに、塗装も一緒に剥がれてしまうこともしばしばありました。ですからレースで使うホイールは、ポチポチと部分的に塗装が剥がれたものが当たり前だったんです。みっともないし、マグネシウムですから腐食もしやすくなり良いわけがありません。その点、ダイヤモンドコートは問題なしで、1シーズンきれいなままで使えます。有機溶剤にも強いので安心です。

ダイヤモンドコートにしろ、ビードストッパー塗装にしろ、何も問題がないということは、我々にとって本当に重要なんです。ですから塗装も性能を上げるため安定させるためのパフォーマンスといえます。

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